白 い 朝
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夜明け前の 白い風が
小さな 窓をたたく
一人眠る あどけない顔が
倖せと 云ってるよ

 目覚めた 君は気付く
 少し寒いベッド
 二人で綴った 愛の絵本が
 閉ざされたことを

長い髪に 口づけして
この部屋を 出て行こう
君の描く 幸せの夢に
追いつけない 僕ならば
君の好きな 白いバラを
窓辺に 置いてゆくよ
辛いだけの サヨナラの前に
ひとかけら 優しさを

 時計の 音に 朝が
 ひきさかれる頃は
 二人で誓った 愛の言葉も
 忘れているだろう

白い頬に ひきとめられ
涙が こぼれそうさ
君の描く 倖せの夢に
追いつけない 僕ならば

作詞・作曲・編曲・演奏・歌唱:大槻剛巳
1976.04.01.